サマーウォーズは2011年の事件・事故を予知していたかもしんない件

まずは、予告編。
サマーウォーズ [DVD]
観よう観ようと思いつつ、ずっと放置してきた「サマーウオーズ*1。一行でレビュー結果を述べるつもりだったけど、そうもいかないですよ。
時をかける少女」もハマっただけに、今作もハマるんだろうなぁという期待はあったけど・・・。案の定、めちゃめちゃハマってしまいました!
終わった後、もう一度観たくなった作品は久々かも。つらつらと感想を述べても冗長になるだろうから、要点を絞って述べてみます。
あ、観てない人*2のために、ネタばれは極力さける方向で。

  • デジタル(ネットワーク上の仮想世界)とアナログ(長野県のど田舎)が旨く溶け合っていていい!
    • 全てハイテクな世界って胡散臭さを感じるけど、「時をかける少女」でも描写していたように、仮想現実の映像化困難な描写はCGで、現実社会的な描写はセル画で旨く使い分けられる。このデジタルとアナログ風な表現をバランスよく描いているので作品に深みというかふり幅があるんです。それ故、リアリティがあって(受け入れ|理解し)やすく違和感なく素直に観る事ができます。
  • クライマックスへの展開が引き込まれる!
    • 簡単に言うと*3、人って危機的状況に直面すると普段使わない力を召喚する潜在能力を秘めた生き物だっていう事。凄く感情移入できます。
  • 若い男女の恋愛の描き方もとても上手い!
    • 内気な草食系男子&強引な肉食系女子の恋愛です。上手いだけにもうちょっと描いてほしかったかな。
  • まさに2011年に発生している事件・事故と酷似している・・・。
    • 原発”のくだり。
    • 仮想世界のアカウント(アバター)がクラッキングされ、全世界が混乱するくだり。
      • まぁ、2009年の作品ですから2年後ぐらいは想定内だったかもしれないけど、偶然すぎにも程があるって・・・。
アナログな要素って重要かも
  • 劇中ではインターネット上の仮想世界Oz(オズ)をメンテナンスするシーンが出てきて、なんとメンテする人もアバター(ネット上のキャラ)に扮して保守するんです。それ故、そのアバターがクラックされてしまい・・・アカウントの権限も剥奪され、なんでもアリな状態となって制御不能となっちゃったりする・・・。場合によっては国家元首に成りすまし・・・押してはいけないボタンに・・・なんて考えるとゾッとするね。
  • このようなシステム設計だと、アバターが乗っ取られると同時に権限も剥奪されてしまいます。絶対にあっちゃいけませんよ。観終わってから思ったけど、最低限、自分の意思をコントロールできない世界は仮想とはいえ造ってはいけないと言うこと。多少アナログな部分も残して、最悪な事態に陥っても、意思まで乗っ取られてはいらない。と、ITを担っている人間として実感しました。とくに人命に関わるシステムなら尚更のこと・・・。

参考:オープニング5分

*1:今日が初見で予備知識なし。TSUTAYAでようやくめぐり会えた感じです

*2:2年前の作品だし興味があった人は観てるでしょw

*3:観てない人にとってはネタばれになるので多くは語れない